2006年1月5日(木)
no.56 本当はこわいフツウの人たち 香山リカ 著
本当はこわいフツウの人たち

香山リカ 著

朝日新聞社
1000円+税
2001年
上記画像はアマゾンへの
リンクです。

普通って何だろう?

 随分とご無沙汰いたしました。
いもはたです。色々ありましたが、何とか生きております。
この期間色々な事がありました。うーん。誤解を恐れないで言ってしまえば良いパートナーとも出会いました。そのパートナーと幾つもの新しい世界を覗いています。
(勿論こういう自分があるのもこのHPを立ち上げるキッカケになった女性のおかげ。中々解決の道は見えませんが感謝しています。)

今の自分は以前の自分と何処か違うのかな?そう思う事もしばしばです。

つくづく波乱万丈な一年だったなぁ〜と自分でも痛感しています。

今回の変化はよくよく考えてみるとプラスな、それでいて望んでいた変化なのですが、いざその変化に、その事に直面した時には戸惑ってしまいます。

今いる自分に「?」が浮かんでくるのです。
そうすると考える事に「普通」というものがあります。この普通についての本を久し振りに紹介したいと思います。



 さて、今日紹介する本は香山リカ氏の著作である。彼女は精神科医であるが、テレビ、新聞等で見かける事も多い。そんな彼女の書いたショートストーリー集。それが本書である。

彼女はこんな事を本書で述べている。


「…精神科の病院だとかクスリとか、そういうところにいる患者さんとかが、なんとなくコワイってイメージが…」
そういう態度を見ていると、私はいつもこう思う。−よくわからないのに、安易に「コワイ」なんていうあんたの方がよっぽどコワイよ。
そう、私が、「コワイなぁ」と感じるのは、いつだって普通の人や元気な人との人間関係の中においてなのだ。心の病を持っている人たちが常識からは考えられない言動をしたとしてもそれは”病の病状”なのであって、その人本人が変わっているわけでも、ましてはコワイわけでもない。それどころか心の病に陥ってしまう人たちは、基本的にはまじめで優しい性格の持ち主であることが多いのだ。だから私も病院の中では、なごんだ時間を過ごすことが多かったように思う。


更に本の中のいくつかの題を挙げてみよう。

「目的追求人生がやめられない」
「ほめてくれる相手が見つからない」
「仕事に打ち込む動機が見つからない」
「劇的な恋のチャンスを手放したくない」


……
………

こういう事、自分を振り返ってみても案外、「近いところが…」と思わざるを得ない事がある。
たとえば、自分が何気なく思っている、使っている言葉もほかの人から聞くと、見ると「おい、それはマズイよ」という事になる。そしてそれを自分が省みてみると…確かにマズイのである。明らかに幼稚だったり、あるいは見下していたり、或いは普段の自分では考えられない行動をしていたり…。

 でも「普通」って難しい。そこには最近流行の「個性」とせめぎあいがあるような気もする。
でも、更にでもである。「個性」って他者との違いなんだろうか?
そう考えると、極端な話、逸脱した行動をとる人、これも「個性」豊かな人になっちゃう。

ちょっと違う気が僕はする。
自然に、いつも自分に正直に生きて、そして出てくるもの、それが「個性」だと思う。
もし周りに基準(0、ゼロ)を置いて、そこから自分に数字をつけていくと相手、つまり基準(0、ゼロ)が変わった時に自分も変わってしまう。
そうするとそこにある自分は「相手に依拠した自分」になってしまう。

そうするとこういう反論が出るかもしれない。
社会という集団、一人称ではない世界に生きる事が今生きていく中で必然ではないか?
勿論、そうだと僕も思う。
何回もここでも表明しているとおり人と人の関係・間柄によって人は人間になると思っている。
この間柄を双方向にする必要があると思うのである。

先の例に戻せば、基準を複数持つ、これだと思うのである。
周りの基準という軸、自分という軸etc.
これらを複合的に、複雑に組み合わせていくところ、そこに「自分」がいて、そこに「普通」の中を生き抜ける、「個性」の時代を生き抜けるヒントがあるんじゃないかと、書きながら思い至ったお正月である。

 つまり程度をいくつか設ける。ひとつではない程度。今ある言葉でいれば、

「程々」

である。
これを少し、今年のテーマにしてみようかな?なんて思う今日である。



最後まで読みきれる文章だったでしょうか?お教えいただきたく思っております。もし最後まで読めた、という方は一押し頂けると参考になります。更に何か一言!という方はその後にもう一押ししてメッセージを頂けると嬉しい限りです。


今日のあれこれ
 本年もよろしくおねがいします。いもはたです。
忙しかったのと、何故か書けなかったのと……気づいたら随分長いお休みをいただいていました。

その間にご訪問くださった方、本当に申し訳ありませんでした。
少しずつ、書いていきますのでどうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

忙しかった方、あっちこっち動き回っていました。

いくつか挙げると…。

http://www.city.koga.ibaraki.jp/park/ (古河総合公園)
に行ってそこのパークマスターにお会いしました。

後はそこに関わっている中村良夫先生ともお話をしていました。
(…って後日、この人そうだったんだ!と気づいたんですが、若干天然なんです(笑))


(こういう本を書いている方です。)
と今調べてすごい人だったんだなあと思ったりもしていますが。

後は…


都内某所でやっていたこんなものも見てきたりしました。

その他にも国会図書館に通ったり、秩父の夜祭に行ったり…
色々あった2ヶ月でした。
また折に触れてネタになればと思っています。

本日のお勧めリンク
http://www.utu-net.com/ (UTU-NET うつ等、少し不安に感じた時、ちょっと覗いてみてください。)

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