2005年6月13日(月) |
【栗無存さんの紹介no1】 ウサニ 野島伸司 著 |
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ウサニ
野島伸司 著
幻冬舎
1470円
2003年発行
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みなさん始めまして、栗無存(crimson)です。芋畠さんの協力により、本の紹介をさせていただきます。
さて、本日紹介する本は野島伸司氏の「ウサニ」です。野島伸司氏は、脚本家としてご存知の方もいると思いますが、私は、野島伸司氏のドラマでは「世紀末の詩」ほかは小説を愛読しています。野島伸司氏は、愛に関する簡単な問いで深い考えをさせる作家さんだと私は思っております。
で、今回紹介するのは「ウサニ」という作品です。これは、私たちが愛するのは、その人の何か、という問いを投げかけた小説です。「ウサニ」とはウサギのぬいぐるみで、ウサギのぬいぐるみに宿った精霊(女性?)に告白された主人公が戸惑う姿をつづった小説です。とても、お茶目でかわいらしい性格なんだけれども体は、ウサギのぬいぐるみ。どうやって、愛をはぐくむか戸惑っているところになぞの美人が現れ、そっちの美人に惹かれてしまう主人公。それに傷ついたウサニのとった行動は…
私は、はじめこの本を読んだとき、ああ、愛って何だろうって思いました。私は、好きな人ができたら抱きしめたい、キスしたいとかいろんな感情に苛まれます。でも、本当の愛って何なのでしょう?その人の人柄が好きといってもその人がぬいぐるみだったらどう愛しますか?すごく単純だけど、考えさせられる作品だと私は思います。とても読みやすい小説なのでもし、読んでくれる方、もう読んだかたがいましたらお話しましせう。
この本に私が出会ったのは失恋した一週間後でした。深夜眠りについては、その人が出てきてすぐ起きる、の繰り返し。死んでしまうかと思いました。そうして、時間をつぶそうと本を読むことにしました。村上春樹さんの「ノルウェイの森」とか恋愛小説を読んでいました。10ページ読んでは涙が出てくる日々の連続。そんな、思い出の詰まった本です。
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コメント |
私は一目表紙に惹かれました。
つい先日、私も12日の日記で「戀」について雑文を書いたところだったりします。
でも栗無存さんのおっしゃるとおり、そういう事を考えるのって恋、愛している時ではなく、失恋した時だったり、恋・愛を求めている時だったりするんですよね、何故か、私の場合。
是非機会がありましたら読ませていただきたいと思います。
栗無存さん、ありがとうございました。
いもはた |