2005年6月15日(水)
今日のあれこれ

最近毎日見る花々を…

 


盗人にも三分の理


 ちょっとプライベートで気持ちがのらないので今日はお休み…と思いましたが、これはどうしても取り上げておきたい、という事があったので今日は、今日の雑記のみ更新します。
ちなみに今日のきっかけは『勝谷誠彦の××な日記』の6月15日の記事です。このページは私のお気に入りの一つ。毎日見るページの一つでもあります。



さて皆さんはこの記事を覚えているだろうか?

http://www.asahi.com/life/update/0609/007.html?t(asahi.comより)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050610k0000e040040000c.html
(毎日新聞より)

青学の高等部の入試問題でひめゆり証言を退屈であるという内容の英文が出題されたという事である。
このニューストピックを見たとき、私は読みもしなかった。正直「アホらしい」というのが自分の思った感想であるからだ。何故退屈だと思ってはいけないのだろうか?確かに戦災に遭われた方への配慮は必要である。しかし、それに対しどう思ったか、という事は各自の自由であろう。それをまた取り上げて炊きつける。この事にこそ私は嫌悪感を感じる。ある一つの事に対し、一つの感じ方を強要しそれ以外の感じ方をしたものを晒しあげる。これは魔女狩りと似たようなものではないだろうか?

私も戦争は決してあってはならないと思うし、過去の悲劇を繰り返してはならないと考えてはいる。
ただ、だからといって、過去の戦争に関することに直面した時に人が感じた事をそれが都合が悪ければ非難する事、それが許されるだろうか?馬鹿げているとさえ思う。言い方を変えれば、そうする事によって、その感じ方を無視する事は結局、思考停止である。この記事では戦争の悲惨さ云々をいっているが、こういう一つの価値観を押し付ける事こそ、かつての過ちを繰り返す事に近づくのではないだろうか?

寧ろ、そこからであろう。そこからスタートし如何に戦争の悲惨さを伝えるかを考え、また戦争の防止を考える、それが出来ないのは繰り返しになるが、同じ過ちへの近道でしかないと私は思う。


もうひとつはこういう記事の取り上げ方である。
問題発言の記事に多くある事は前後の文脈を考えず、その言葉尻だけを捉え、鬼の首を取ったように大騒ぎをするという事である。特に最近、その傾向が激しいと個人的には思っている。

個人的には支持をしてはいないが、石原知事等はその被害を最も被っている一人であろう。
(又これと似た問題に差別語に関する問題もあるが)

これにより「事実」を捉えにくくなる事、これも問題であると思うのである。
メディアの発達は選択を可能にしたが、一方、事実の把握に対するメディア依存を深めたともいえる。この中で、私たち一人が情報を判断しなければいけない時代が来ているといえる。
それでもっての判断である。誤った情報により世間が動くと…これもまた恐ろしい事である。

では今回の事はどうであったか?

http://www.inter-edu.com/kaito2005/high/aoyama/pdf/eng.pdf

これは今回問題になった青学の問題である。英語の問題なので勿論英文であるが、英文が苦手な方はこちら。

http://blog.goo.ne.jp/bambamtang/d/20050614 (オークランド憂国日記)

日本語訳である。

さて皆さんはどうみるだろうか?
問題の選択肢に問題があるだろうか?私は何ら問題は無いと思う。一つの事に対して様々な感じ方をする人がいること。戦争体験を語り継ぐ上でもそれを考えていかなければならないという趣旨。しかもこの文ではヒメユリ部隊の人の話を聞き、感動した人もいると記されている。これが侮辱になるだろうか?冷たいものを感じるだろうか?選択肢の問題。文章の論理構造を問うものである。そこをとりあげて云々いうのは言いすぎだと私は思う。寧ろ単に問題という側面から考えれば、本文中の記述をうまく使った引っ掛け要素のある良問であるとさえ私は思う。

結局この件は

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-3080-storytopic-1.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-3056-storytopic-1.html


このような終末を見た。しかし忘れてはいけないのはこの事により、出題者の教師は心的ショックを受けているということである。寧ろこちらの教師にこそ私は心から同情する。

考えてみれば、先日の大阪の事件もそうである。(参照)聞くところによると、彼は以前、電車である事件の被害にあっていたという。そういう事は省みられない。

いつも不完全な報道により、一方的な善悪の二元化により、傷つく人がいる。

盗人にも三分の理

昔の人はいった。あなたが今、悪と見ている相手、それは本当に悪なのだろうか?むしろあなたの中にも悪はあるのではないだろうか?そして逆も。
(以下私情)
それをいう人を「キレイ事いうな」「言い訳聞いているんじゃない!」と罵った貴方。私はその事だけは譲るつもりはありません。これは私の信念です。
あなただけが正しいとお思いでしょうが…。
決して貴方はこのページを見る事はないと思いますが、それだけは譲りません。

(ここまで)

あなたは今回の事(敢えて事件という表記を避けました)どうおもわれますか?
ぜひメールでも掲示板でも結構ですのでお聞かせ下さい。

ただ自分のダメな所は事実伝達の中に私情が多分にはいった事。
→反転しないと読めないようにしました。どうぞ読み飛ばしてください。
駄文です。雑感という事でどうぞご容赦ください。

いもはた


http://www.tanoshimimura.com/index.htm(写真引用元 【日本の写真集】デジタル楽しみ村)

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